ぼくは茶太・・・4

ぼくはバケツとコテを持って、

かあさんのとこに向かった。

「ぼくが埋めてあげるから泣かないで」

ぼくが寂しいように、

かあさんも寂しかったんだね。

ぼく、うれしいよ。

溢れてくる涙を、

肉球で拭きながら急いだ。


着いた時は、

もう夜で・・・。

かあさんは泣き疲れて寝ていた。

「こんなにもぼくのこと、

大事に思っていたんだね。。

ありがとう、かあさん。。。」

ぼくはかあさんの涙を拭おうとした。

でも、

それは出来なかった。

ぼくはこの世にいない存在だから。。。

ぼくは泣いてしまった。

でも、

かあさんの「穴」を埋めなくちゃ!

バケツを置いて、

その中のセメントをかあさんの「穴」にいれた。

でも、

底が深くてセメントが足りなかった。

「こんなに深い「穴」だったんだ・・・。

もう一回、持ってこなくちゃ」

ぼくは、

大きな建物に帰っていった。


建物の前に太郎さんがいた。

「茶太、言い忘れてたけど・・・」

太郎さんは悲しい顔をしていた。

「セメントを持って行くには、

人間界の1日に1回だけなんだ。

だから、今日はこれで終わりだよ。」

ぼくは悲しくて、

泣いてしまった。

「毎日出来るかい?」

太郎さんはぼくの頭に肉球を置いてくれた。

「うん、出来るよ。

かあさんを元気にして、

楽しかった事でいっぱいにしたいから。

だから、毎日するよ!」

太郎さんに抱き付いてぎゅーってした。

「よし、いい子だ!」

太郎さんはぼくの頭をなでなでしてくれた。

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ぼくは茶太・・・3

太郎さんに連れてこられたとこは、

大きな建物だった。

「この中では、

大事なモノを作ってるんだ」

太郎さんが教えてくれた。

「それは何なの?」

「さっき話してくれた「穴」を埋めるものなんだ」

扉を開けて見せてくれた。

それは、

ふわふわしてるけど、

セメントのように硬さもあって、

桃色の小さなハート型の集まったモノだった。

「これは何?」

「これはね、ここに来た子の幸せだった時の

記憶なんだよ」

「幸せだった時の記憶?」

「茶太にもあっただろ?」

「おかあさんと散歩したとか、

一緒に眠ったとかの記憶。

それがいっぱい集まったモノなんだ」

「でもね、それは茶太の中で、

消えるわけじゃなくて、

忘れるわけでもないんだ。

今まで見えなかった記憶を見えるようにしたんだ。

これを、

毎日、お母さんのとこに行って

「穴」を埋めてあげるんだ。

最初は涙で流されてしまって、

なかなか埋める事が出来ないけど、

悲しい思いが消えていって、

茶太との思い出が、

楽しい事で埋まるようになったら、

「穴」は小さくなっていくから。

やってみるかい?」

「うん!

ぼく、やってみるよ!

かあさんの「穴」埋めてみせるよ!」


「これが茶太とおかあさんの幸せな記憶だよ」

たくさんの小さなハートが山盛りになってた。

「ぼく、こんなに幸せだったんだね」

横の置いてあったバケツに、

スコップで入れて、

置いてあるコテを持ってかあさんのとこに飛んで行った。

「太郎さーん、いってきまーす!」

「気をつけるんだよー」

ぼくは、

太郎さんに見送られて

かあさんのとこに向かって行った。

ぼくは茶太・・・2

いつだったか忘れたけど、

寂しくてたまらなかったから、

かあさんに会いに行ったんだ。

って言っても、

かあさんには、

ぼくの事見えてないんだけどね。

その時にびっくりした事があるんだ。

かあさんの体の中心のとこに、

ぼくの形になった「穴」があったんだ。

それは真っ黒で悲しい色をしていた。

「かあさん、

ぼくがいなくなったから

こんなになっちゃたの。。。」

ぼくは悲しくなって泣いてしまった。

泣いて泣いてかあさんの側で眠ってしまった。


「虹の橋のたもと」に戻って、

太郎さんを探した。

「太郎さーん、どこー?」

「なんだい?茶太」

「あのね、大変なの!!」

ぼくはかあさんに出来たぼくの形の「穴」のことを話した。

「ぼくはかあさんを怪我させてしまったの?

ぼくは悪い子なんだ!」

そう言いながら泣いた。

「そうじゃないよ」

太郎さんが話した。

ぼくの頭をなでなでしながら・・・。

「確かに茶太がいなくなったから出来た「穴」だけど、

茶太のせいじゃないよ。

茶太の事が大事過ぎて出来た「穴」なんだよ。

大事に思い過ぎて、

茶太がいないのが悲しすぎて出来たんだよ」

太郎さんは優しく教えてくれた。

「どうすれば「穴」を戻す事が出来るの?

ぼくに出来る?」

「ちょっと一緒においで」

太郎さんはぼくの手を握って歩き出した。


着いたとこは、

大きな建物の門だった。

ぼくは茶太・・・1

ぼくの名前は茶太。

天使になって9年になるよ。

もういろんな事もわかってきて、

はじめて来た子のお世話とかしたり、

みんなと遊んだりしてます。


「虹の橋のたもと」に来た時の事とか、

ぼくたちのお仕事とか、

教えてあげるね。


ぼくが天使になった時、

先住犬のクロ兄ちゃんとチロ兄ちゃんが来てくれたんだ。

そのあとに、

太郎さんが来たんだ。

太郎さんは、

「虹の橋の門番さん」なんだ。

ぼくみたいに、

死んだりした子を

迎えに来て、

「虹の橋のたもと」まで

連れていってくれて

いろんな事を教えてくれる

優しくて大きな犬なんだ。

すっごくもふもふしてて、

抱き付くとあったかくて幸せな気分になれるんだよ。

ここに来た時は、

かあさんに会いたくて、

泣いたりしてたんだ。

その時、

太郎さんが、

「おいで。抱っこしてあげよう」

ぎゅーって抱っこしてくれて、

大きくて柔らかい肉球で

なでなでしてくれて・・・。

ぼくは思いっきり泣いてしまって、

泣き疲れて眠ってしまったんだ。


今は、

時々かあさんのとこに行ったりしてる。

かあさんは、

心の病気で、

ひとりで暮らしてるから

心配なんだよ。

これからまたかあさんのとこに行ってくるね。

次のお話、

待っててね(^▽^)/
プロフィール

ちゃた23

Author:ちゃた23
広島住みのメンタル弱めな奴です。
平成22年7月31日に愛犬茶太を13歳で虹の橋に送りました。まだまだ、ペットロス中です(⁀・ω・⁀)
只今、メンタル弱めの為に通院・療養中です。
子宮関係の治療の為に通院・治療中です。
つまんない日常の出来事を書いております。
良かったら、立ち寄ってください。
デコ職人してます。気軽に声をかけてください。
ハンネの「23」は茶太の誕生日(#^^#)(年齢ではありません(笑))

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